ある牢獄からの脱出の思い出
2018年2月某日
ずっと行きたかったけど大阪まで行かないとできなかった
”ある牢獄からの脱出” がついに岡山アジトやってきたのだ!
牢屋に閉じ込められるらしい、ワクワクドキドキだ。
ルーム型なので最大10人、いつも通り今回もソロ凸が決まっているので比較的埋まってる回に混ざりたいなーなんて思いながら埋まり具合を見ていたんだ。
日曜日で残りチケット2枚の回を見つけて、これがいいじゃん!ってチケットを取ったんだ
当日
開始5分前、今回は脱出するぞと気合いを入れてアジトオブスクラップ岡山の階段を登る
そこで会ったのは、まだまだあどけない可愛らしい女子中学生達(推定)だった
心の中で目を覆って天を仰いで叫んだ
「おっさんが混じって、ごめんよぉぉぉおおおおおおおお!!」
いや、悪くない、私が悪いわけではない、こういうシステムだもの、でも申し訳ない、友達だけでやれた方が楽しかっただろう、これ脱出できるかな、若い方が頭が柔軟だし案外いけるか?、いやいやしかし経験値は必要、経験者もいるかもしれないしわからないぞ、という様な事が頭の中を駆け巡った
ふと我に返って思った
女の子達を怖がらせてはいけない。絶対怖いはず、笑顔だ、笑顔で接しなければ
脱出ゲームで一番重要なのは情報共有、コミュニケーションを取る事が大切だ、とにかくっちょっとでも心を開いてもらわなければならない
私「よろしくおねがいしま〜す^^」
返事は軽いお辞儀だった
中学生に話しかける訳にもいかないしなぁ、でも無言で立ってるの怖いかなぁなどと考えながらスタッフのお姉さんを眺めたりして、はじまりを待つ
お姉さん「本日、リアル脱出ゲームはじめての方、手をあげてくださーい」
勢いよくあがる8本の腕 ふたたび心の中で目を覆う私
お姉さん「お兄さん経験者ですか、頼りになりますね!」的な事を言われた気がするがよく覚えていない
お姉さん「脱出するために大切なのは情報共有です!」とお決まりの説明
…これは脱出成功は難しいかもしれないな、でもなるべく頑張ろう、謎を解こう、小さな違和感にも気づいて脱出するんだ!
いや、待て、本当にそれでいいのか? 脱出するのは大切だが、リアル脱出ゲーム始めての女の子8人
成功失敗は置いておいて、彼女達に楽しんでもらう事が最も重要なのではないか!?
それが私にできるせめてもの罪滅ぼしなのではないか??
考えてみろ、リアル脱出ゲームのチケット代は学生前売りでも2000円以上するんだぞ?社会人の私には大した額ではなくても、彼女達にとっては間違いないく大金だ!
私の中学時代のお小遣いは月2000円だった、そうだ間違いなく大金だ!
きっと彼女達も今日を楽しみにしていたに違いない、楽しんでもらう事がすべてだ!
腹は決まった、ワイワイやって楽しかったと思ってもらう、これだ。
しかし、ここでスタッフのお姉さんから悲しいお知らせが聞こえてきた。
今回の公演は ”ある牢獄からの脱出” すでに参加した事のある読者の皆様は、この公演がどういうものかお分かりであろう。
最初にアレされて、しかも公演中基本的にアレなのだ
ネタバレできないから察してくださいお願いします。
どうしよう…
すでに揺らぐ決意、でも頑張って楽しい公演だったと思ってもらうしかないよね
背後で牢屋の鍵が閉まる時、なんとなく気合いが入った
結果をいえば、脱出失敗だったのだけど、結構気づいて、これなんだろう?って持ってきてくれたり、積極的に謎に取り組んでいたし、閃いて答えも出してくれて、すごいすごいって褒めたりして、それなりによい公演だったのではないかと思う。
ただ、真ん中のアレがなかなかアレでアレがアレできなかったので、もう一人くらい経験者が居たらワンチャンあったかもなぁと思った。
あと、リアル脱出のルーム型でよく頭を悩ませるアレが見つからないとか解く材料が揃っていないとかそういうよくあるつまづきは、反省点だったかなぁって思う。
帰り際、楽しそうに感想を話しながら歩いていく彼女達を見て、ちょっとだけ救われた気がした
完全な蛇足だが、この日私は誕生日だった。いいプレゼントだったのかもしれない
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